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 今から70年ほど前、県南の農家で生まれた私は、父や母や、年寄りも居り、山盛りの岡山弁の中で、おとなになった。もちろんその時分は、それが当たり前で、岡山弁に興味を持ったりしなかった。地元の会社に就職すると、やっぱり社内は岡山弁。まだ、なんとも思わない。幾年かが経ち、昭和30年代の後半になっただろうか?経済成長の波に乗って、岡山にも中央の企業がたくさん進出。東京や関西からの単身赴任者も多く、そんな人々と接するうちに、だんだん、標準語に対して、我が言葉・岡山弁の「ちがい」を感じるようになった。家のまわりで、会社の中で、よく聴いていると、岡山弁は面白い。パソコンができて、なんとなく面白い岡山弁が聞こえてきたら書き留めた。5年、10年・・・と、それが習慣になった。
 少し長くなったが、これがこの、岡山弁でーれー大辞典の発端である。友人の編集者などに相談するうち、こんな小冊子ができてしまった。
 振り返って思えば、私は、岡山弁が好きなのだ。歳とともに、そのことは、自分の中で益々はっきりしてくる。
 訛りはお国の宝。と言ったりする。石川啄木だったか?宮沢賢治だったか、「ふるさとの訛り懐かし停車場のなかへ そを聞きにゆく」という歌を、こどもの頃、国語の教科書で習ったことをおぼえている。なるほど、そうだなと、この年齢になってつくづく思う。
 岡山弁は、私の履歴書のようなものだ。体系的でも学術的でもないし、県全体の方言を網羅したわけでもない、こんな小さな本だが、これはこれで、ひとつの集大成。私を育ててくれた岡山弁に。そして、私の岡山弁をカタチにしてくださった多くの人々と、私の勤め先に、大いに感謝している。

 2015年1月                

 方言収集  藤本 功



サイズ/12cm×19.5cm(上着のポケットにぴったり入るサイズ)
本文64ページ・カラー・無線綴じ

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540円(税込)


岡山髙島屋、スーパーマーケット マルイ大福店、
とっとり・おかやま新橋館(鳥取県×岡山県 アンテナショップ/東京都)